そう思ったわたしは、
なんとかはなちゃんが家に慣れてくれる方法は無いか…考えました。
はなちゃんを抱っこするのはおろか、
触ろうとするだけで逃げられてしまう。
わたしが起きている時間はソファーの裏から滅多に出てこない…。
そうだ!はなちゃんがソファーから出てこられるようにしよう!
とっても怖がりで人間不信のはなちゃん。
でも、ソファーの裏の生活から脱出できれば
何か変わるのではないかと思ったのです。
わたしは、はなちゃんと仲良くなるために買っておいた
「ねこじゃらしの玩具」を思い出しました。
取り敢えず、猫を飼う=ねこじゃらしは要るだろう、
という安易な考えです(笑)
わたしはねこじゃらしの玩具を棚から取り出し、
はなちゃんの隠れているソファーの隙間にむけて
フサフサと揺らしてみました。
反応はありません…。
懲りずにもう一度フサフサ…。すると
というものすごい音と共に、
ソファーの隙間から白い細長いものが出てきました。
それは、はなちゃんの前足でした。
あまりの迫力にビックリ!
これが猫の本能なのでしょうか(笑)
猫=ねこじゃらしは強ち間違いではないようです。
わたしはねこじゃらしをフサフサさせながら、
はなちゃんをソファーの外に誘導します。
はなちゃんは少し戸惑いながらも、
なにかに取りつかれたようにソファーの外に出てきました。
目の前でねこじゃらしをフサフサさせると、
高速猫パンチを繰り出しました!
「すごい!こんな俊敏な動きは家に来てから初めてやね!」
わたしは嬉しくなって立ち上がり、
ねこじゃらしを持ったままその場でクルクル回りました。
するとはなちゃんもそれに合わせて
わたしの周りをクルクル高速で走り、
必死でねこじゃらしを追いかけます。
そのまま軽く一時間は遊んで、
わたしもはなちゃんもフラフラになりました。
でもその時すでにはなちゃんは、
ソファーの外で横になって休憩していたのです。
そっとはなちゃんの頭を触ってみると、
一瞬ピクッとはしましたが、
以前のように逃げ出すことはありませんでした。
やっぱねこじゃらしって、すごいねんなぁ(笑)